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PROJECT 三谷康彦の仕事

國學院大學 渋谷キャンパス

Kokugakuin Univercity,Shibuya campus

コンセプト
國學院大學は、1882年に創設された皇典講究所が1890年に設立した国学系の学生養成機関である國學院を起源とする。 1920年の大学令によって大学に昇格し、戦後は1948年に現行学制によって大学となった歴史を持つ。 学校法人國學院大學理事会は、平成14年に創立120周年を迎えるのを契機に、新しい時代の変化に対応すべく、 教学と施設・設備の両面から一大改革を行うこと決定し、検討を重ね、 施設・設備の面では、渋谷キャンパスの立地条件を生かした都市型大学としてのシンボル性と機能を有し、 耐震性、安全性を確保し、ゆとりを持った建物計画となった。
再開発以前は、どちらかと言えば門塀を備えた通常の閉鎖的な大学のイメージがあったが、大学理事会主導の元、 新しい時代の「都市型キャンパス」を目指して、完全に街に対して開かれ、地域の活性化に貢献でき、 かつ土地の歴史性を体現するようなキャンパスとする、という目標が立てられた。
渋谷区の「散策路」としての歩行者ネットワークを尊重し、歩道で使用されたモノと同一舗装材を使用して敷地内に歩道部分の拡幅整備を行うなど、 街並みの景観に十分配慮しながら一般歩行者の安全にも資する計画とした。 舗装材の揃えは、キャンパス内部への一般の生活者の気軽な導入を積極的に誘発している。
また、澄川喜一氏によって据えられた巨大石彫モニュメントの求心性を以って、キャンパス内自由通路や、 國學院大學の象徴としての神社、レストラン・カフェ等の賑わい施設、教室棟群を糾合。 街に開かれた神殿前のキャンパス広場が再生された。
基本情報
場所:東京都渋谷区東4丁目10番地28
Location:4-10-28 Higashi Shibuya-ku Tokyo
竣工:2009年10月
規模:約1.3ha(地区全体)
内容:基本設計、実施設計、設計監理
設計監理:日建設計
ランドスケープ担当:株式会社MLS