Kプロジェクト
K Project
- コンセプト・雑感
- 日建設計在籍中のプロジェクト。
新たに作られた某「研究都市」の一角に建設された施設周りのランドスケープ。
この地域特有の大阪層群の地層の造成地で、 所として強アルカリ性の海洋性土壌が混入している事を発見。 土壌ボーリング調査結果をベースに、植栽に適した土、何とか改良すれば使える土、全く使えない土の３種類に分けた運土計画を綿密に立てて、建築が始まる前の荒造成段階から掘削土をテストしながらの造成立ち会い現場指示まで行った。
加えて、敷地からの土の搬出を一切行わない、敷地内での土の収支をバランスさせることを目標に、盛り土部分をどこに作るか、切土をどこに作るか等の、ランドスケープにとって最も重要なアーススケープ自体が勘どころのプロジェクトであった。 結果的には土壌切り盛りをバランスさせ、無駄な捨て土出費を抑えることが出来た。
日本列島の各地を回ってメタセコイアを数百本集めて、緑の骨格を形成し、その骨格の間に、各種のイベントに対応可能な小広場を設けるなどした。
尚、残念ながら当プロジェクトは国の予算縮減等を受けて、2010年3月にて営業終了となっている。 - 基本情報
- 場所：京都府
- 竣工：1998年
- ランドスケープ：三谷康彦（元日建設計）
