中部国際空港セントレア
Centrair
- コンセプト・雑感
- 知多半島、常滑の立地を生かして、地場産業である常滑焼で屋内緑化用の特別の大鉢を焼いていただいたり、同じく地場産業である瓦もキズものや古瓦をただ同然で入手、再活用したり、常滑の土に助けられながらのプロジェクト運営となった。
海外から到着した客様に和を感じていただくために、瓦を舗装材として使用したり、割れ瓦を砂利代わりに敷き込んだり、また屋内の緑化には、マダケ等を使用するなどの「和」の工夫をこらした。
大型物件に於いては、最終段階で起こりがちな工事金額増減調整が容易に出来るよう、広大な外部敷地部分を色々なテクスチャーの緑による円形の「マーブルチョコレート」を組み合わせ配置、工事費の増減が容易に可能なような仕掛けをした。
全体的には、大面積部分のランドスケープに対しては、いか様にも対応できるようにモデュール化し、敷地内に配した。
目線に近い部分のランドスケープに対しては、徹底的にディテール感の溢れたものにするなど、メリハリを付ける事を心がけた。
後に、中東のドバイやサウジアラビアでのプロジェクトで現地出張の関係から、名古屋中部国際空港発のエミレーツ便に乗るために、この空港を利用することになろうとは夢にも思わなかったが・・・。 - 基本情報
- 場所:愛知県常滑市セントレア1丁目
- Location:1-1 Centrair, Tokoname, Aichi, Japan
- 竣工:2005年1月
- 規模:470ha(空港敷地全体)
- 内容:基本設計、実施設計、設計監理
- 設計監理:日建設計、梓設計、HOK、アラップ
- ランドスケープ:三谷康彦(元日建設計)